こんにちは。
AZAR(アザール)です。
3月はクロス取引におすすめの時期です。
クロス取引とは
株主優待をもらうには、権利付き最終日までに株を買い、最終日の15時半まで株を保有している必要があります。その後、権利落ち日以降に株を売ると、多くの場合、値が下がり、損をしてしまいます。
この株価の値下がりリスクを回避する方法が「クロス取引」(つなぎ売り)と呼ばれる方法です。
クロス取引とは、株の「信用売り」と「現物買い」を同時に出し、株価変動リスクを抑えつつ優待の権利をもらう、というものです。
つまり、株価が下落すると、現物株式は損が出ますが、信用取引では利益が出るため、つなぎ売りを活用すれば株価変動の影響を受けることなく優待を手に入れることができます。
クロス取引の方法
- 権利付最終日前に、現物株の買いと信用売りを成り行きで注文する
- 権利付最終日に現物株は保有したままにする
- 翌営業日の権利落ち日以降に取得した現物株を現渡しする
- 権利付最終日には現物株を保有していたので、権利確定日に株主となる
株の現物購入と同時に信用売りの注文を出しておけば、損益は相殺できます。クロス取引は、この結果を利用した取引です。
つまり、この2つの注文を同時に出しておくことで、権利落ち日で株価が下がっても損をすることはないですし、逆に株価が上がっても利益がでることはありません。
クロス取引の注意点
注意点1:信用取引口座の開設が必要
信用売りを行うためには、証券会社に信用取引口座の開設が必要です。
注意点2:現物取引手数料以外のコストがかかる
信用売りを活用した「つなぎ売り」は現物買いと信用売りを同時に行う取引ですので、現物取引の手数料以外に、信用取引の手数料や貸株料などがかかります。
注意点3:配当金はもらえない
実は、権利確定日を超えて売建玉(信用取引で空売りした株)を持っていた場合、信用取引の買い手に配当相当額を支払わなければいけません。
注意点4:逆日歩に注意
逆日歩は品貸料とも言い、制度信用取引の場合に信用売りで貸すことができる株式が不足したときに発生します。クロス取引の信用売りの需要が増加したことで貸せる株式が不足すると、証券会社は機関投資家から株式を調達することになり、その調達にかかる手数料が逆日歩です。
まとめ
逆日歩が発生しない「一般信用取引」を利用したクロス取引は低リスクで株主優待がゲットできる方法です。
大儲けはできませんが、お得なことが好き方にはおススメの投資の一つです。
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